雑穀

◆あずき
  小豆(しょうず)ともいいます。古来より生活と密接に結びつき、行事や儀式にも用いられてきました。赤飯、餡、汁粉、和菓子などに広く使われます。



◆大納言

  あずきの中で特に大粒で、煮ても腹切れ(種皮が破れること)しない特定の品種群のもの。主に甘納豆や小倉餡に用いられます。


◆ささげ
  「大角豆」とかいてささげと読みます。あずきに似ていますが、へその周りの黒い輪模様が特徴。
関東では赤飯に用いられます。



◆手亡
  いんげんまめの一種。白いいんげんとも呼ばれます。料理に使われるのはわずかで、白色の美しさから主に白餡に用いられます。



◆金時豆
  いんげんまめの一種。赤系と白系があり、代表的な品種は大正金時で鮮やかな赤紫色が特徴。煮豆や甘納豆に用いられます。



◆うずらまめ
  いんげんまめの一種。うずらの卵に似た淡褐色の地に赤紫色の斑紋が特徴。わが国では煮豆や甘納豆、外国では煮込みやスープに用いられます。



◆虎豆
  いんげんまめの一種。白地に薄茶色の斑紋が虎の模様に似ています。主に煮豆に用いられます。




◆花豆
  インゲン属のべにばないんげんです。花も豆も白い白花豆と、花は赤く豆は紫地に黒の紫花豆があり、粒が大きく、煮くずれしないので、主に煮豆や甘納豆に用いられます。



◆大福豆
  いんげん豆の一種。
全体が白く、白いいんげん、または白花豆や虎豆と同じように高級菜豆とも呼ばれます。
甘納豆、煮豆、和菓子に用いられます。


◆えんどう
  青えんどうは煮豆、甘納豆、うぐいす餡、炒り豆、フライビーンズなどに、赤えんどうは塩ゆでや蜜豆、豆大福、落雁に用いられます。



◆そらまめ
  蚕豆、空豆とも書きます。フライビーンズ、炒り豆、煮豆、餡などに用いられます。中華料理の調味料の豆板醤の原料にもなります。



◆大豆
  たんぱく質と脂質が多く、「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価が高い。
食用油の他に、煮豆、惣菜、豆腐、味噌、醤油、納豆、湯葉などの原料になります。
輸入物の多くは製油用です。



◆落花生
  黄色の花が開いてから、子房柄が伸びて地中にもぐり、さやが成長する変わりダネ。
脂質が多く、ピーナッツバターなど多様な用途があります。



   
※「豆類百科」 財団法人 日本豆類基金協会発行 より